胆石の原因とは
1.コレステロール胆石
最近では胆石患者のほとんどがこのコレステロール結石なのですが、なぜこの結石が出来るのかを説明したいと思います。
どのようにして結石が作られるかというと、胆嚢内で胆汁に含まれるコレステロールが結晶化して核が出来、それに覆いかぶさるようにして石が大きくなっていくのです。
コレステロールはもともと体内でも作られる物質ですが、食べ物でも摂取する事ができます。
このコレステロールを溶解するために肝臓は胆汁酸というものに変化させるのですが、その際に、水酸化酸素という物質が必要になります。
この物質の分泌が少ないなどの理由でコレステロールを胆汁酸に変える力が弱い人は、コレステロールが余ってしまい、その結果、胆石はできやすいと考えられているのです。
物を食べない時間帯が長くなるにつれて、コレステロール飽和度の高い胆汁がたまりやすいというデータもあがっており、急激なダイエットが胆石の出来る原因の一つとして考えられる例です。
あとは過去に腸の治療、もしくは手術の経験がある場合、胆汁酸を処理しきれなくなっている場合なども胆石が出来る原因の一つとなっています。
2..ビリルビンカルシウム結石と黒色石
この2つに関しては先ほど書いたコレステロール結石とは大きく違い、胆道の細菌感染などが原因となっています。
胆汁内のビリルビンがカルシウムと結合して出来るビリルビンカルシウム結石は比較的高齢者に見られる事が多いです。
胆汁の流れの悪さ、そして極端な低脂肪と過剰な炭水化物などの偏った食事が多くなりがちで、胆嚢の働きが鈍っている事によって石が作られます。
黒色石に関しては未だに原因がはっきりと解明されたわけではないですが、高齢、溶血性貧血、肝硬変、胃切除術後、心臓弁置換術後などに多く発症している、というデータがあります。
私の場合は、40歳になった時点での健康診断で内蔵、および血液検査はすべて正常値(エコー検診はなかったので結石の有無まではわからなかった)だったのですが、お医者さんに「もう10kgは痩せたほうがいいかな」と言われていました。
185センチの身長で85kgの体重だったので、確かに若干肥満気味でした。
食生活は偏食はなかったものの、脂っこいもの大好きで早食いのドカ食い。
ラーメン屋に行けば「チャーシュー麺背脂多めで、チャーシューは白い所多め。で、ご飯大ねー」とそのご飯に煮玉子載せて、ガツガツと食らう食事・・・・
そして生活は夜型、仕事はデスクワーク主体で、近くに行くにも車で移動。
これではコレステロール結石を一生懸命育てていたようなものですね。