• 2014.4.9
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入院2日目:手術

7時。
看護師さんが浣腸を持ってやってきた。
けっこう熟睡してたみたいで、最初「は?」みたいな受け答えになってた気がする。

「手術ですよ、今日!」と言われて、ああそうかと思い出す。
ズボンを下げて横になってくれ、と言われたのでおとなしくそうする。
てっきり四つん這いにさせられるもんだ、と思っていたので精神的ダメージは軽め。

浣腸、なんていうものの経験はないので、なんとも気持ち悪いものだった。
前日飲んだ下剤のせいもあってか、お腹の中が一気に危険状態に。

「こ、これはどれぐらい我慢すればいいんですか?」と聞いたら
「そうですねー、5分は我慢して下さい」と言われたんだが、とても無理。
看護師さんが去った後、急いでトイレに駆け込んだ。
これでお腹の中は空っぽ、という事だ。

9時30分。
どうやらまだ眠いみたいでベッドでうとうとしてたら妻が来た。
それと同時に看護師さんがやってきて、「そろそろ行きましょうか」と声をかけられた。
血栓防止の為の靴下を履かされ、歩いて手術室に向かう。

手術室入り口で自分の名前、そして手術場所を再度確認されて手術室へ。
意外と広いんだなー、と思いながら手術台へ。
寝転がった途端に、服をはぎ取られ全裸にされ、何枚も毛布のようなものをかけられる。
手術台は両手を45度に開いて置くような台があり、そこに手を置くと左手の甲に点滴が入った。
口元にマスクが装着されて、「お薬はいりますよー」という声をかけられたまで覚えてる。

13時30分。
あとで妻に聞いたところ、この時間まで手術はかかってたらしい。
手術台から病室に運ばれて向かう途中で「手術終わりましたよー」という声を聞いた気がする。
もちろん、麻酔が効いていたので実際の声かどうかはわからない。

17時。
気がつくと妻と娘がベッドサイドにいた。
足元には足をもみほぐすような装置が設置されて、足がマッサージされていた。
左手の人差し指には何かのセンサー、そして甲には点滴。

どうやらナースステーションの真ん前にある大部屋に、自分一人がぽつんと放り込まれている様子。
その方が色々と都合がいいんだろうけど、個人的にはものすごく寂しかった。

尿道カテーテルがとてつもなく気持ち悪い。
看護師さんが摘出された胆石をプラスチックケースにいれて持ってきてくれた。
はじめて見た時、こんなもんが腹の中にあったんだと思うととても恐ろしい。

19時。
手術してからずっと仰向けだったので、背中がとてつもなく痛い。
(この痛さの原因は後日知ることになる)
しかし、麻酔が切れてお腹の傷もそろそろ痛みだしているのと、尿道カテーテルなどの設備のせいで寝返りは物理的にうてないのである。
看護師さんにお願いして、小さいクッションを持ってきてもらった。
これを背中にシムのようにかまして、角度をほんの少しだけつけたりしてやり過ごす事にする。

この時間帯はこの入院中、一番辛く長い時間だった。
寝るにもあちこちの痛みで眠れず、かといって起き上がる事もできないし本なども読めない。
「早く朝が来て、この色々なもんを取り払って欲しい」
そんな事ばかりを考えて、大部屋の中でたった一人過ごしていた。

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